「リンク」という言葉を，単にデータからデータへとたどって行けることだと言ってしまうと味気ない。リンクは人をそれぞれのゴールへと導く体系的な構造を編み上げる「ちから」だ。それはまるで大きな樹木のようなものだ。木として全体としてまとまった構造を持ち，その枝葉の葉脈一本一本の隅々にまで到る緻密な連携を実現する。実をいうと「リンク」は，この樹木というレベルにとどまらない。Webという言葉に象徴されるように，それは互いに網の目のように連携し合う。つまり枝葉という末端でお終いになるのではなく，そこが幹となってまた新たな樹木がそびえ立つような，柔軟に無限に連携する様を思い浮かべることができる。ふと気付くと枝葉と思っていたものが実は太い幹で，そこからまた無限の枝葉が伸びている。ゴールと思ってもさらにそこから飛躍していく。人のそんな無限性をサポートするためには，この無限のリンク構造は欠かすことのできないものとなる。
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