４日目
朝。３０ｃｍ水槽を確認するのがコワイ。
しかし早く確認したい。
恐る恐る三男の様子を伺う。
「ホッ」
底に沈んではいるものの
ちゃんと立って（？）いる。
ちゃんと息をしている。
呼吸は荒いがなんとか持ち直しそうでもあった。
そばでは次男が寄り添うように佇んでいた。
さて会社に行かねば
エサなどなにも与えず出かける。
しかしどうなるか気がかり。
お昼休みにいったん戻ってみる。
会社から徒歩１０分足らずの距離なのだ。
また恐る恐る水槽を伺う。
また２匹が寄り添うように底に佇んでいる。
三男の呼吸は相変わらず苦しそう。
だがうまく持ち直してくれるかもしれない。
しばらくして三男が位置を変えた。
しかしちょっと苦しそうに身体を歪めている。
向こうを向いているので
呼吸するたびエラの内側の赤色が目にとまる。
今はその様子が痛々しく映る。
さて会社に戻らねば
ともかくこのまま見続けてやる訳にもいかない。
無事を祈りつつ部屋を後にする。
それでも避難させてからすでに半日経過しており
根拠のない安心感も若干生まれる。
ともかく帰宅
やっぱりいつもより早めに退社。
途中買い物をして帰宅。
またまた恐る恐る水槽を伺う。
昼間と同じ場所に影が見える。
だが覗き込むと身体を横たえている。
「あぁっ！」
動きがなかった。
エラも微動だにしない。
ああダメだったのですか。
水質自体には問題なし。
何がよくなかったのか。
僕の処置は最善のものだったろうか。
しかしもう戻りはしない。
ショック。
実を言うとこの三男が一番お気に入りだったのだ。
小さいけれども体型が整っていた。
これが成長するのを見るのは楽しいだろうなあ
と思っていたのだが。
特徴的なところでくちばしの形がきれいだった。
僕がガーに抱くイメージ通り。
こんな感じ。
いささかデフォルメしてあるけれど
これが僕の主観混じりのの３匹の姿だ。
１．長男 （ショートノーズ）
おでこが目立つ。
見ようによっちゃイルカみたいにも見えたりする。
２．次男 （スポッテッド）
くちばしが上向き。
上に曲がっているような印象を受ける。
３．三男 （スポッテッド）
流線形にバランスがとれた形状。
どの角度から見ても様になっていた。
お気に入りがこんな結果になってしまった。
気分は晴れないが
残った２匹にエサを与える。
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